これから事業を起こしたり、海外でビジネスを展開する場合の商標をどのように管理していくかについて、中国でトラブルになっている無印良品の話を絡めてお話します。

「無印」は中国でも人気があるブランドなのですが、現在、中国企業との間で商標トラブルが継続しています。

無印の商標トラブルの原因は、無印ブランドを運営する良品計画が中国で取得する商標の区分の検討が不十分だったことにあります。

商標は商品やサービスごとに45の区分に分類されています。

本来であれば無印を使用する商品やサービスが属する区分について全て商標を取得しておくべきだったのですが、いくつかの区分で商標を取得していませんでした。

区分が異なれば他社が同じ無印という標章を登録することができます。

この考えは中国だけではなく日本も同じです。

いまでこそ無印は中国においても著名ですが、2000年代前半、無印というブランドは周知・著名ではなく、中国の企業が他の区分で無印を取得したとしても、それほど悪意があるというわけではありません。

理想的には全ての区分において無印を登録すれば良いのですが、全ての区分で商標を登録することは費用の点で現実的ではありません。

しかし区分に抜けがあると、競合他社が商標を登録するリスクがあり、無印の中国商標トラブルのような展開に発展しかねません。

そこで注目して欲しいのが著作権です。

ロゴや図形を創作すると著作権が発生します。

著作権のメリットは商標権のように登録手続きが必要ないことの他、今回のトラブルの原因となった区分という概念がないことです。

著作権がある創作物を付した商品を第三者が無断で製造した場合、その行為は複製権の侵害となり著作権法に抵触します。

さらに日本で創作した著作物であっても中国で保護されるという国境を跨ぐことも見逃せません。

商標法のように各国ごとに商標を登録する必要もありません。

著作物を商標的に使用するという方法もあることを覚えておいてください。